市立函館保健所は6日、函館市内で新たに1人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。市内での感染者確認は昨年12月1日以来。同保健所はオミクロン株に感染した疑いがあるとして、検体を道立衛生研究所(札幌市)に送った。オミクロン株の感染が確定すれば、渡島・桧山管内では初めてとなる。市内の感染者は累計1694人となった。
同保健所によると、感染者は函館在住で年代、性別ともに非公表。年末年始に道央地域に帰省し、函館に戻った1月3日に発症。感染経路は不明。函館市内での濃厚接触者はいない。症状は軽症で、市内の医療機関に入院している。
同保健所は「国内でオミクロン株の感染が相次いで確認されている。引き続き『三密の回避』『マスクの着用』『換気』など基本的な感染防止対策を徹底してほしい」とし、「体調に不安を感じるときは旅行や帰省、イベントなどの外出や移動を控えて」と呼び掛けている。
今年初めての感染者発生を受け、市教委生涯学習部は、9日に函館アリーナで開催を予定している成人祭について「感染対策を徹底したうえで、予定通り実施する」としている。(小川俊之)