函館市病院局は15日、市立函館病院(函病)で新たに医療従事者2人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。
感染が分かったのは、一般、救急病棟の医療従事者各1人。共に性別、年代は非公表で無症状。14日に感染が判明した救急部門の医療従事者と接触があった246人を対象にPCR検査を実施し、2人の陽性を確認した。
同局はその後、陽性患者と接触のあった職員と入院患者計104人にPCR検査を行い、すべて陰性だったとしている。
2人は、市が15日に発表した6人には含まれず、16日の発表となる見通し。
函病は当面の間、入院や外来の受け入れを制限し、緊急性がない手術を2週間程度延期する考え。23日まで他の病院に依頼中の二次救急の対応は、期間を延長する方向で関係機関と調整中。
15日に市役所であった新型コロナウイルス感染症対策会議で、同局の氏家良人局長は「クラスター(感染者集団)が出ているということはない。患者、職員の範囲を広げて行うPCR検査の結果をみて今後の対応を考えたい」と述べた。
会議では、陽性の重症者向け病床11床のうち、同日時点で7床が埋まっていることも報告された。(山田大輔)