市立函館保健所は21日、市内居住の男女5人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。5人のうち、40代市職員男性1人と女性2人の3人は市内飲食店で発生したクラスター(感染者集団)を起因とした患者で、残る2人は感染経路不明。市内での感染確認は計55人となった。
クラスター関連の3人は、19日までに発表済みの市環境部職員の感染者2人の濃厚接触者。21日発表分の市職員男性は、企業局上下水道部終末処理場に勤務し、市民との接触はない。他の女性2人はいずれも職業非公表で、1人は50代、1人は年代非公表。クラスター関係の累計患者は28人となった。
感染経路不明者のうち、60代女性は、同じく感染経路が分からず、18日に判明した60代男性の濃厚接触者。他の1人は男性=年代、職業非公表=で、13日に37度台の発熱とのどの痛み、せきの症状があり、市内医療機関を受診していた。
5人はいずれも20日の市衛生試験所の検査で陽性を確認し、21日に道南の指定医療機関に入院。3人は軽症、会話可能で2人は無症状。感染流行地などへの旅行歴はなく、それぞれの濃厚接触者は調査中。