市立函館保健所は19日、市内居住の20代~60代の男女14人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。日別の感染者としてはこれまでの7人を大きく上回り、過去最多となった。市内での感染確認は計50人となった。
同保健所によると、14人はいずれも18日の市衛生試験所の検査で陽性が判明。軽症で道南の医療機関に入院している。このうち、11人は市内飲食店で発生したクラスター(感染者集団)関係の感染者。従業員や客、濃厚接触者などクラスター関連の感染者は累計で25人となった。
他の40~60代の男性3人=いずれも職業非公表=は感染経路不明。40代と60代の男性は14日に発熱、50代の男性は6日に39度台の発熱があり、17日に症状が悪化して救急搬送された。
19日に発表した感染者には40代の市職員男女各1人も含まれ、男性は都市建設部建築行政課、女性は環境部日乃出クリーンセンターでそれぞれ勤務。ともに17日に感染が判明した同センター勤務の50代男性職員の濃厚接触者で、窓口業務は担当していない。市は、建築行政課の職員感染に伴い、住宅用家屋証明や市街地再開発、耐震化の促進など同課の業務を20日まで休止する。
14人に海外渡航歴や流行地への旅行歴はなく、同保健所がそれぞれの濃厚接触者を調査している。