函館市本町の五稜郭交差点地下横断歩道の改修について、函館建設管理部は完成後のパースイメージを公表した本年度は東西を結ぶメーン通路42メートルの工事を予定し、11月下旬に着手、北海道新幹線開業に合わせて来年3月に完成予定通路内には西側、東側、北側の壁面に五稜郭の歴史をたどるメーンパネル(3・6メートル×1・2メートル)3枚を設置する
今年4月から設計を行っており、2017年3月の複合ビル「プレミストタワー函館五稜郭」完成に合わせて各入り口との接続や南北通路の改修も進め、完成する事業費は1億4000万円工事期間中も通行できるようにする
展示では、メーンパネルとして西側壁面に五稜郭の変遷と暮らし(大正~昭和初期)、東側壁面に同(昭和30年代~60年代)、北側壁面に五稜郭の発展を支えた函館市電をテーマに据えた30センチの奥行き内に展示台を設け、市企業局や公立はこだて未来大と協議してゆかりの品を展示する
ベンチは西側壁面に2カ所、南側壁面に4カ所、東側壁面に2カ所の計8カ所を設ける
北側壁面にはショーケース3カ所があり、市の観光ポスターや同歩道開通時のタイル壁、市内で使われた茂辺地のレンガを展示する
北側と南側壁面には「函館歴史回廊」として、1926(大正15)年~2011年の五稜郭の歴史が分かる写真パネル16枚を飾る予定また、メーン通路4カ所の角に五稜郭タワーから撮影した五稜郭公園の春、秋、冬、冬の夜の写真をディスプレーする
同歩道は完成後42年がたち、老朽化が著しい新幹線開業を見据え、五稜郭を訪れる観光客への情報発信の場として生まれ変わる函館建設管理部道路課は「複合ビル完成に合わせて接続できるよう工事を進めたい五稜郭の歴史を記録・保存する場所とし、後世に魅力を伝えたい」としている(山崎大和)