教育大函館校が今月27、28日に予定していた大学祭を中止することが、19日までに分かった実行委が本年度の計画案を提出しなかった点に加え、昨年の大学祭の収支報告に不備があり、大学側が大学祭のあり方を検討する必要があると判断既に来年度の開催に向け、調査に乗り出している
大学祭は、毎年学生有志で構成する実行委が運営通常なら大学祭の半年前には提出すべき計画案だが、同校は「今年5月時点で提出されていなかった」として、企画内容や予算など計画性の甘さを指摘した
また、昨年実行委が提出した収支報告書に、領収証などの添付漏れがあった同校によると、提出期限は特に定められていないものの、必要書類は今月19日現在、完全にはそろっていないという
これを受け、同校の教員でつくる学生委員会で審議収支報告に不正がないことを確認したが、函館校としてより良い学校祭のあり方を考える必要があるとして、5月19日の教員会議で中止を決めた
現在、来年度の開催に向け、学生と教職員を対象に▽運営主体はどのような組織がふさわしいか▽大学祭の開催時期、企画内容▽函館校にふさわしい大学祭とは?などの項目でアンケート調査を実施している7月をめどにまとめ、学生委が中心となって学生と意見交換しながら検討を進める方針だ
学生へは5月22日に学内掲示板で周知したほか、今月11日には函館校のホームページでも公表年に一度の行事の中止に、学生からは戸惑いの声が上がる1年の男子学生は「残念の一言来年は今年の分まで盛り上がることを願う」と話した(稲船優香)