南茅部高校縄文クラブと函館市縄文文化交流センターは、7月にも世界文化遺産に登録される見通しの「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産である、大船・垣ノ島遺跡をPRしようと、コラボポスターの制作を進めている。2遺跡について多くの知見を持つ同センターと地元高校生が力を合わせ、遺跡への興味や関心を誘い、来場者数増につなげたい考えだ。
5日は同センターで開いた打ち合わせには、同クラブから滝ヶ平宙教諭と、ポスターの絵を担当する杉林穂乃花さん(1年=15)、同センターから黒川宣之館長、平野千枝学芸主任、太田哲也学芸員が出席し意見を交わした。
デザインの一例として、「茅空(カックウ)」の愛称で親しまれる国宝・中空土偶に、南茅部高校の制服を着せる、といったアイデアも飛び出した。杉林さんは「普段からよく絵は描くが、ポスターをデザインした経験はあまりないので楽しみ」と意欲を燃やす。黒川館長は「今回のような取り組みはとてもありがたい。地元の協力を受けながら、情報や魅力の発信にさらに力を入れていきたい」としている。
同クラブでは今後、同センターから資料となる画像データの提供などを受けながら、具体的なデザイン案や制作日程などを詰めていく方針。(野口賢清)