北海道中小企業家同友会函館支部(高橋泰助支部長)は27日、ホテル函館ロイヤルでセミナー「今さら聞けない縄文遺跡!」を開く。世界文化遺産の国内推薦候補に選ばれた函館市の大船、垣ノ島両遺跡を含む「北海道・北東北の縄文遺跡群」について、世界で例を見ない奥深さ・面白さを感じてもらう狙いで、一般市民の参加を呼び掛けている。
11月例会として開催。例会は普段公開していないが、縄文遺跡群を地域で守る宝として知ってもらうため、一般公開に踏み切る。
開会では、縄文に親しむ3択クイズ6問をプリントした用紙を配る。セミナーの内容を聞くうちに、解ける問題を用意する。
紙芝居「すごいぞ!縄文遺跡・縄文時代のタイムカプセル」は、函館大1年生2人が協力し収録した映像を上映する。
講演会では、函館市教委世界遺産登録推進室の福田裕二さんが「縄文文化と縄文遺跡群の価値」、南茅部地区在住でモノトーン・ブレインズのクリエイティブ・ディレクター山田貴久さんが「縄文が函館にイノベーションを引き起こす」をテーマにそれぞれ話す。
参加者が8~10人に分かれ、世界遺産登録に向け今できることについて討議する。
午後6時半~同8時半。参加費は500円(大学生、高校生は無料)。同支部道南観光研究会の山田俊幸会長(67)は「来年のイコモス(国際記念物遺跡会議)現地調査に向け、函館市民の一層の盛り上がりが必要。縄文人が持っていた豊かな感性、デザイン性は素晴らしく、奥が深い縄文の魅力を広めたい」と話している。
定員150人。希望者は、同支部へ電話(0138・51・8800)で申し込む。(山崎大和)