子供に豊かな暮らしを
早寝・早起き・朝ごはんの習慣をつけましょう。でも、あまりきつく注意したり、お母さんがいらいらしてしまったりしては逆効果です。緊張したり、不安が強かったりすると、かえって寝なかったり、食欲も進みません。大切なことは日中たっぷりと遊んで、適度な疲れと満足感を残して床につけるような過ごし方です。自然に食欲も進みます。寝る前のテレビやゲームなどの神経を興奮させるような体験は控えましょう。絵本の読み聞かせをしたり、お母さんのお話を聞かせてあげたり、スキンシップをしながらゆったりと過ごします。早く眠らせるのは難しくても早く起こすことはできます。朝少し早く起きて、家族みんなで朝のラジオ体操や散歩を楽しんでみるとか、大人も一緒に早寝早起きを楽しめるようになるといいと思います。
家族のきずなが大切です。一日の始まりは家族みんなの「おはよう」から。「いただきます」「ごちそうさま」「いってきます」「いってらっしゃい」「ただいま」「おかえりなさい」「ありがとう」「ごめんなさい」。大人がしっかりあいさつすると、子供もきちんとあいさつするようになります。
自分のことばかりではなくて、家で役割を持つことが子供を豊かにします。できることから取り組みましょう。まずは、脱いだ靴を揃えるところから。できたらしっかりほめて、少しずつできることを増やします。全ての家族が何らかの仕事の分担を持つこと、お手伝いではなくてそれがその子の仕事です。掃除、洗濯、片づけ、料理など小さいことから、親も一緒に手掛けて、少しずつ自信を付けていくようにします。家族は協力し合って生きていくものであることを小さいうちから伝えていきましょう。
(ハコラク 2018年7月号掲載)
略歴
昭和59年、北海道大学医学部卒業。同年4月から北海道勤医協札幌病院に8年間勤務後、静岡てんかん・神経医療センター小児科、道南勤医協稜北病院小児科医長を経て、平成21年9月、はるこどもクリニックを開院。平成23年12月病児保育所はるっこ開設。日本小児科学会小児科専門医、日本小児神経学会小児神経専門医。著書に「いいとこ探しののびのび子育て」あり。
はるこどもクリニック
病児保育所はるっこ(はるこどもクリニック併設)
七飯町本町6-7-42 ☎0138-65-0500
http://haru-kodomo.com
■診療科目/小児科
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