「森町遺跡発掘調査事務所展示室」は、2021年登録のユネスコ世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の関連資産で、27年の一般公開に向け整備が進む「鷲ノ木遺跡」をはじめ、町内53カ所ある遺跡の出土品を展示。縄文早期から晩期までの土器が時代ごとに並ぶコーナーは模様や厚みの変化が分かりやすく、鷲ノ木遺跡関連の展示では道内最大級の環状列石を駒ケ岳との位置関係と合わせ解説し再現するジオラマや、町の名産・いかめしの形にそっくりな「イカ形土製品」が人気。ほかにも、道内で独自に発展した続縄文時代、擦文時代の資料や近世までの歴史もパネルで紹介しており、「東北との交易が分かる遺物もあり、文化的な生活をしていたことが分かります。地域ごとに特色があるので、ほかの博物館にも足を伸ばして」と森町教育委員会文化財保護係の片山弘喜さん。ここで学ぶと森町ドライブがもっと楽しくなりそうだ。
道内屈指の好漁場である噴火湾を擁する同町は、古くから漁業が盛んなため水産加工地としても発展してきた。1920年にこの地で日本初の冷凍工場の操業を開始したニチレイフーズは、前身「日本冷蔵」で半世紀に渡り活躍した木炭ガスエンジン式の「冷凍機械」を、森工場の正門脇に展示。また、水産文化に根ざした史跡として、蛯谷漁協近くの国道5号線沿いにはニシンのみを祭る「茅部の鯡供養塔」があり、どちらもガラスケース越しに貴重な文化財が間近に見られる。
(ハコラク 2025年8月号掲載)
森町遺跡発掘調査事務所展示室
森町森川町292‐24
問い合わせ/☎01374‐2‐2186 (森町教育委員会社会教育課)
9:00~16:00
入館無料 7~10月は月曜定休
(月曜が祝日の場合は開館し、翌火曜休み)
11~6月は土・日曜、祝日休み
P有り
日本冷凍食品事業発祥之地碑
森町港町34
問い合わせ/ ☎01374‐2‐2186 (森町教育委員会)
茅部の鯡供養塔
森町本茅部町
問い合わせ/ ☎01374‐2‐2186 (森町教育委員会)



