道南いさりび鉄道(函館市、小林利行社長)は、19日から「夜景列車」を運行する。走行中に車内の照明を落とし、車窓に広がる函館湾の夜景やいさり火を幻想的な雰囲気の中で楽しんでもらう恒例の企画だ。
夜景列車は2016年の開業時から実施しており、9年目。今年は19~21日と24日の計4日間、函館午後5時44分発木古内行きで実施する。上磯駅を同6時8分に発車後、2両編成の進行方向2両目の車両で終夜灯を除いて減灯。夜汽車のような雰囲気の中で、函館市街地の「横夜景」や、津軽海峡に浮かぶ船の灯りなどを楽しめる。
全席自由席で予約不要。通常の乗車券で利用できるが、交通系ICカードは使用不可。同社は1日乗り降り自由の「いさりび1日きっぷ」(大人1100円、子ども550円)の利用を勧めている。渡島当別駅近くのトラピスト修道院前では24日まで並木道のライトアップが実施されており、列車と合わせての観光にも最適だ。
同社企画営業課の春井満広担当課長は「この企画を楽しむ乗客も年々増えてきている。天気が悪くなければ函館の横夜景が見られるので、ゆっくり楽しんで」と呼び掛けている。
問い合わせは同社(0138・83・1977)へ。(千葉卓陽)



