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事業承継サービス始動 函館に特化 アノニギワイ

 函館に特化した事業承継サービスを提供するベンチャー企業「アノニギワイ」(東京、山岡優斗社長)が、後継者難に悩む函館の中小企業などを対象に支援に乗り出した。10月末にもマッチングサイト「いさり灯(び)」を開設し、事業者と承継希望者の出会いの場をつくる。函館在住のプロのライターが取材・執筆する記事を通じ、後継者を探している人の思いを丁寧に伝え、信頼できるマッチングを実現する。
 後継者不在に伴う事業承継問題は全国的に深刻で、経済産業省の委託を受けた「北海道事業承継・引き継ぎセンター」(札幌)など公的機関のほか、民間事業者の参入もあるが、函館特化型の後継者マッチングサービスは珍しい。
 同社は、函館出身の豊島翔取締役CMO(32)ら3人で今年7月に設立。豊島さんは道教育大附属函館中学校、函館ラ・サール高、成城大卒。豊島さんは東京にいながら、函館の人口が2020年に前年比3747人減の25万4146人で減少数は全国の市で9番目に大きく、道内最大となり、65歳以上の割合も35・5%と高水準で、函館経済圏(渡島管内)では5年で廃業した企業数が500社に上る現状に危機感を募らせ、函館の活性化に何か貢献できないか、模索していたという。
 同社の支援の仕組みは、プロのライター3人が後継者不足に悩む中小企業などを取材し、いさり灯に記事を掲載。後継希望者がサイトで情報を閲覧し、応募する。当事者同士で面談、条件交渉などを行う。8月末に掲載募集ページを立ち上げ、掲載への応募ができるとともに、後継者になりたい人の事前登録も行っている。
 事業者が負担する掲載料は28万6000円(掲載期間2週間)、48万4000円(同4週間)、81万4000円(同8週間)の3つのコースがあり、1人の問い合わせ・応募があった時点から期間をカウントするため、来るまでは無期限で掲載する。掲載料以外の費用は掛からない。また、クラウドファンディングを利用し、実質0円で掲載募集が可能な新プランも追加した。同社は「生き方や働き方、地域とのつながりなど事業者の思いを的確に伝え、共感できれば、確度の高いマッチングにつながる」と強調する。
 後継者を探している人は業種や事業内容を問わず、町会、祭りの実行委、農林水産業なども対象にする。また、サービスでは求人をはじめ、売却、M&A(合併や買収)、事業譲渡も募集する。
 豊島さんは「新型コロナウイルス禍で東京にいてもリモートで仕事ができる環境が整ったことを受け、函館に貢献できるサービスを提供できるようになった。事業承継は地方では難しい課題だが、事業を通じ函館が若返り、活性化につながればうれしい」と話している。
 問い合わせは、同社(03・4500・7240)へ。(山崎大和)

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