渡島総合振興局は、渡島管内の魅力を発信する動画の秋編「JOMON渡島~秋」をユーチューブ北海道チャンネル内で公開している。7月中旬に公開を始めた夏編に続く第2弾で、今回は渡島の紅葉を中心とした風景などを収録。「北海道・北東北の縄文遺跡群」の世界文化遺産登録で注目される渡島に足を運んでもらうきっかけにしたい考えだ。(山崎大和)
秋編は60秒で、八雲町の梅村庭園、七飯町の大沼国定公園、鹿部町の道の駅しかべ間歇泉(かんけつせん)公園、知内町の青函トンネル出入り口(北海道側)、福島町の千軒ソバ畑、長万部町の二股ラジウム温泉、森町の鳥崎八景―と7町の名所が登場。振興局地域政策課は「20代以上をターゲットにし、渡島の秋の魅力を国内外の観光客に伝え、秋の誘客につなげていきたい」とする。
秋編の公開は8月30日正午に始まり、来年3月31日まで。今後、渡島の四季をテーマに冬編を10月上旬、春編を来年2月上旬に公開予定で、渡島管内の全2市9町が出てくる。
また、夏編と同様に函館出身の雑貨デザイナー・イラストレーターのひづめみか~るさんが描いた秋編の動画の内容をイメージしたイラストも、渡島合同庁舎(函館市美原4)1階道民ホールで展示。B4サイズで、「中空土偶」(カックウ)やコートを着た女性、クマ、リス、ドングリ、紅葉、木などかわいいアイテムを表現した。背景には秋を感じさせるブラウン系を取り入れ、フレームと土台は、森町の製材業「ハルキ」が道南スギを使い製造。イラストは、主に子どもたちに縄文について親しみを持ってもらうのが狙いだ。
ひづめさんのイラストをあしらったポストカードも新たに500枚作り、振興局が10月に函館市内で開催を計画する記念イベントで配る。
動画について、同課は「若者に地元の魅力を再認識してもらい、新型コロナウイルスの収束後に渡島が再び選ばれる地域として脚光を浴びるよう魅力を発信したい」としている。
道民ホールの入場は、平日午前8時45分~午後5時半。問い合わせは同課(0138・47・9037)へ。