函館市が冬季閑散期の観光誘客につなげるため、市内宿泊施設の宿泊者1人に2000円のチケットを進呈する「グルメクーポン」の配布が4日、市内の115カ所(4日現在)の宿泊施設で始まり、道内外から訪れた旅行客が笑顔で受け取った。
市は新型コロナウイルス感染症緊急対策「第5次補正」で、25万セット(5億4000万円)を計上。4日から3月31日までに配布・使用を完了させる。約900店の市内の飲食店で使用可能だ。
このうち、センチュリーマリーナ函館(大手町22)では市内や近郊の宿泊客を中心に道内客の割合が多くなっているという。この日はチェックインの際にスタッフがクーポンの内容を説明しながら手渡した。キャンペーンを知らなかった客は驚きながらも、笑顔を浮かべて感謝していた。
市内の自営業の男性(50)は家族3人で宿泊。「クーポンを利用して海鮮を食べたい」と話していた。(小杉貴洋)