【知内】道内一のニラ産地、ブランド名「北の華」で知られる知内町で、年明け最初に刈り取る「一番ニラ」の出荷が始まった。今年のニラも品質は上々だといい、来週までには店頭に出そろう見込みだ。
ハウス17棟でニラを生産する中村健太郎さん(31)=町森越=は、9日からニラの刈り取りを始めた。中村さんは函館市出身。11年前に就農して祖父の孝博さん(87)からニラ生産を引き継いだ。「朝早起きし、手間を惜しまず仕事に打ち込む姿勢を祖父から学んだ」といい、「知内ニラの品質は日本一」と胸を張る。「お勧めの食べ方は『ニラしゃぶ』。たっぷりと味わってほしいですね」と話していた。
知内町ニラ生産組合(大島貢組合長、組合員69戸)のニラ出荷量は年々増加を重ね、昨年には過去最高の1822トン(出荷額12・4億円)を達成した。同組合は、今年も昨年並みの出荷量を見込んでいる。(神部 造)