函館市は、駒ケ岳を囲む自治体「環駒ケ岳エリア」の七飯町、森町、鹿部町と連携し1市3町の周遊観光をPRする「はこだて・かんこまエリアマップ」を新たに作成した。名物グルメやアクティビティー体験などの情報を幅広く網羅し、手書きのイラストを用いた温かみのある地元密着型の地図で、3月末から道南の道の駅や観光案内所、レンタカー会社に設置し自由に持ち帰ることができる。
今までなかったというエリアマップは、4~10月のグリーンシーズンに向け、レンタカーを利用する観光客のみならず、大型連休の機会のほか、地元の住民にもマイカーで地域の魅力を楽しんでもらうのが狙い。道観光推進機構が支援し、昨年4月から打ち合わせを重ね制作。A3サイズの両面カラー印刷で、1万部を用意する。
マップ上には「この場所に行くと、これがある」と一目で分かるように、イラストと文字を配置。手にした人が自分の端末で検索することでお気に入りの店や場所を見つけてもらおうと考え、デジタルとアナログが融合した楽しみ方の提案をする内容に仕上げた。マップは市公式観光サイト「はこぶら」でも公開する。
表面では「あそびが広がる、おいしさが広がる 旅の地図」と題し、1市3町の観光スポットや交通アクセスに加え、函館のコグマソース、七飯のアップルパイ、森のいかめし、鹿部の棒鱈たたき体験など多彩に紹介。ほのぼのとするイラストとともに「もちもちしていておいしいよ」「青葉ケ丘公園めちゃめちゃ桜キレイです 桜の穴場です」といった一言コメントもあり、見る人の目を楽しませる。
市観光誘致課は「地元目線のあまり知られていないグルメも紹介しているほか、観光客だけなくどんな人にも楽しんでもらえるマップになっている。活用してエリアの周遊を楽しんでほしい」と呼び掛けている。(竹田 亘)