はこだて海の教室実行委(菅原雅仁会長)は、函館朝市内に設置しているミニ水族館の水槽展示を冬の魚にリニューアルした。道南の冬の味覚としてなじみのあるゴッコ(ホテイウオ)の成魚3匹と幼魚13匹が、水槽内を悠々と泳ぐ姿が楽しめる。ゴッコの展示は今月末まで。
日本財団(東京)の「海と日本プロジェクト」の一環で、ゴッコの展示は昨年に続いて2年目。水槽(幅120センチ×高さ60センチ)は、函館朝市えきに市場「活いか釣堀ひろば」に全4基あり、2019年7月にミニ水族館をスタートした。
ゴッコは、成魚は函館近海で漁獲したもの、幼魚は北大北方生物圏フィールド科学センター臼尻水産実験所で生まれた体長2センチほどのもので、胸びれが変化した吸盤が特徴。吸盤で体をガラス面に密着させたり、尾びれや背びれを使い自由に泳いだりする姿が観察できる。成魚になるまで3年かかる。
このほか、函館近海に生息するトゲのある魚としてトゲカジカ、シマソイ、クロソイも新たに展示している。
事務局の仙石智義さんは「ゴッコの展示は昨年好評で、幼魚を入れたのは今回が初めて。生きたゴッコの成魚と幼魚を見る機会はあまりないと思うので、ぜひ足を運んでほしい」と話している。
見学無料。時間は午前7時~午後2時。問い合わせは事務局(0138・86・7602)へ。(山崎大和)