NPO法人函館エコロジークラブが運営する市熱帯植物園(湯川町3)で1日、毎年恒例のサル山温泉が始まった。74頭のニホンザルが湯けむりの中でくつろぐ様子を一目見ようと、多くの家族連れなどが訪れた。
同園では冬場の寒さをしのいでもらおうと、毎年この時期から湯の川温泉の源泉を利用し、サル山内の水飲み場を温泉としている。
初日の同日は、雨風が強く、約40度の湯の中でサルたちが体を寄せ合い、リラックスした表情で暖を取っていた。来場者は思い思いにくつろぐサルの様子を写真に収めたり、餌をあげたりしていた。
千歳市から家族4人で来場した佐藤紅羽さん(11)と妹の叶羽さん(8)は「サルを生で見るのは初めてだった。温泉に入って気持ちよさそうだった」と笑みを浮かべた。
同園でサルが温泉に浸かる様子は来年5月6日まで見られる。年末年始は29日から1月1日まで休園。新年は1月2日から開園する。開園時間は午前9時半~午後4時半。(飯尾遼太)