【上ノ国】上ノ国町大留在住の佐々木令和(れな)さん(7)は、新元号が自分の名前と同じ漢字になったことに驚いている。母親で看護師の彩香さん(30)は「まさか娘の名前が元号に使われるとは。名前に誇りを持ってすくすく成長してほしい」と期待している。
新元号が発表となった1日昼頃、いとこの家で遊んでいた令和さんは、叔母の山下沙英さん(28)から「令和の名前が元号になったよ」と声を掛けられテレビを見ると、画面に自分の名前が映しだされていた。令和さんは「何が起きたか分からずびっくりした」と振り返る。
彩香さんは名前を付ける際「柔らかな印象のある『和』という漢字はどうしても使いたかった。それに合ったバランスや響き、画数を考慮して『令』を組み合わせた」と話す。
新学期を迎え小学2年生になる令和さんは、これまでひらがなで記していた自分の名前を漢字で書けるように、春休み中に練習していたという。元号発表後にはさっそくノートに力強い「令和」の字をしたため、彩香さんにも得意げに見せていた。令和さんは今後「令和」の文字が日本中で使われることについて、「不思議だけどうれしい」と笑顔を見せていた。(小川俊之)