川村組土建(函館市亀田町、川村宏人社長)は15日、アクロス十字街(市企業局)前に合格祈願のお守りとなる「すべり止め砂」を設置した。学問の神様「菅原道真」をまつる北斗市の矢不来天満宮で祈とう済み。早速、市民らが受験生のためにとお守りを持ち帰っている。
国道278号の維持管理や除雪作業を受託する同社が2006年に始めた。凍結路面散布用の砂で「すべらない」ことを願って、「やぶれにくい」ポリ袋(4×5センチ)に入れた。縁起を担ぎ、風水で学問成就の色とされる緑色の台紙には「合格祈願」の文字とウメの絵も描かれている。
昨年12月25日に関係者が同神社を訪問し、合格を祈願した。同社工事主任の山田亘さん(38)は「受験生自身の努力はもちろんのこと、心の支えとしてお守りが役に立てばと思い、社員が手作業で作っている。受験生には頑張ってもらいたいですね」と話していた。
今年は1500個を用意。ケースから自由に持ち帰ることができる。随時補充するが、例年2月中旬ごろには配布終了となるという。(今井正一)