函館オペラの会(大阪吉明会長、会員約80人)は11月8日午後2時から、市民会館(湯川町1)大ホールでプッチーニ作曲の歌劇「ジャンニ・スキッキ」を同会として初上演するオーケストラによる演奏と歌劇の2部構成9月24日に同館で、役者とオーケストラが初合わせをし、本番に向けた舞台稽古を開始した
同会は、1990年設立の「函館市民オペラの会」を昨年11月に改称若年化を果たし、2012年の第20回公演「ファルスタッフ」以来3年ぶり、改称後は初となるオペラの公演にこぎつけた
「ジャンニ・スキッキ」は、1299年のイタリア・フィレンツェを舞台に繰り広げる全1幕の喜劇大富豪・ブオーゾが亡くなり、その遺産を巡る騒動を描く歌劇の役者は18人で、3月から週2回稽古をしてきた楽曲は舞台のために編成されたオリジナルで、オーケストラは5月末から週1回のペースで練習に励んできた
ブオーゾの主治医役を演じる函館市のアルバイト山腋順子さん(42)は、今回初舞台を踏む新人4人のうちの1人知人の勧めで参加を決めた市内の混声合唱団に所属しているが、オペラは初挑戦という「緊張していたが、練習を重ねるうちに楽しくなってきた観客を笑わせたいそんな演技ができたら」と意気込む
市内の声楽家で、出演もする島聖子事務局次長は「グランドオペラを演じていたころからは小規模になったが、歌唱やオーケストラ、舞台それぞれに磨きをかけてきたオペラの魅力を十分に伝えるものにしたい多くの方に楽しんでいただけたら」と来場を呼び掛ける
チケットは一般2500円、高校生以下は1500円全席自由同館や芸術ホール、松柏堂プレイガイドなどで扱う(半澤孝平)