「はこだて国際科学祭2015」(サイエンス・サポート函館主催)が30日、五稜郭タワーで閉幕した7回目の今年は、22日から「環境」をテーマに多彩な実験ショーやイベントを繰り広げた最終日も大勢の市民らが科学の魅力を体感し、盛況に終わった
さまざまな実験ブースが並ぶ「科学屋台」では、新幹線の不思議を探るワークショップが登場クリップを使ったモーターを作って走行の仕組みを学んだり、切ったペットボトルと風船でトンネル走行時の圧力波を再現したりする実験が行われたこのほか、スライム製作やホタテの貝殻の活用法を紹介する屋台も終日にぎわった
ステージでは、オルガン職人谷目基さんによる演奏会やサイエンスショーが披露された函館市の会社員木村久男さん(51)は「大人でも楽しめる祭り科学といっても幅広いが、一つ一つをじっくり考えるきっかけになった」と話していた
サイエンス・サポート函館の美馬のゆり代表(公立はこだて未来大教授)は「たくさんの人とのつながりが広がり、深まったあっという間の9日間だった大成功です」と笑顔「食」がテーマの来年に向けては「今回の内容をリフレクション(内省)し、大人になってから新たに学ぶ楽しさを伝え続けたい」と意気込みを見せた(稲船優香)