【福島】12日午前2時50分ごろ、福島町三岳の住宅街で、同町月崎、新聞配達員、佐藤研樹さん(52)がクマに襲われ死亡する事故が発生した。福島町内でのヒグマによる死亡事故は2023年11月に大千軒岳で1人が襲われて亡くなって以来で、道警や町が警戒を強めている。
松前署によると、近隣の住民から「新聞配達員がクマに襲われて、草むらの方に引きずられて行った」と110番通報があった。
現場はグループホーム陽光園の西側にある草むらで、ハンターらがドローンなどを使い状況を確認し、高所作業車から撃ち下ろす体制を取り警戒した。その後、ハンターらが草むらの中で倒れている佐藤さんと、佐藤さんのものとみられる衣類を発見。現場で死亡が確認された。クマは草むらから立ち去ったとみられる。
佐藤さんは自転車で新聞を配達していた最中だった。クマに襲われているところを目撃した60代男性は「午前2時半ごろに起きて、外から声が聞こえたので外を確認したら、玄関フードの目の前でクマが人に覆いかぶさっていた。なんとかしなければと思い大声を上げたりしたがクマは無反応で、(佐藤さんは)あっという間に引きずられて行ってしまった」と当時の様子を語った。
この事故を受け、同署は福島交番を拠点としてパトロールを強化することを決めた。特にクマの活動が活発になる早朝と夕方から夜間にかけては、さらにパトカーや署員を動員して町民への呼びかけ、川沿いや山の斜面に面した道路などクマが市街地に侵入しやすい場所での警戒活動を行う。町は防災無線などを使い、町民への継続的な注意喚起を行う。
また、道は人身被害の発生を受けて福島町内全域を対象に、道内初となる「ヒグマ警報」を発令した。期間は8月11日までの1カ月間で、注意を呼び掛けている。



