【知内】町元町の雷公神社(大野格宮司)で17日、女性だけの神事「十七夜講」が行われた。町内外から訪れた女性たち約30人が、今年一年の家内安全や健康などを祈願した。
「十七夜講」は授乳や安産にご利益があるといわれる知内公園の「姥杉(うばすぎ)」ゆかりの祭りで、米粉を湯で練って乳房型にかたどった「おしとぎ」を2つ神前に供えることから、「おっぱい祭り」の異名がある。
この日は朝から、氏子の女性ら9人が集まっておしとぎを作り、神前に供えた。午後に神事が執り行われ、大野宮司がおしとぎの供えられた祭壇を前に、参拝者や寄付を寄せた人たちの名を盛り込んだ祝詞を上げ、参列した女性たちが玉串をささげた。神事の後、氏子の女性たちがおしとぎにお神酒をかけて細かくちぎり、参拝者に配った。
函館市内の高校に通う町内の2年生は「同級生と2人で、志望校合格を祈願した」と話していた。(神部 造)