【木古内】佐女川神社の寒中みそぎ祭りは最終日の15日、町内のみそぎ浜で海中沐浴(もくよく)と水ごりが行われた。詰めかけた観客が見守る中、行修者4人が津軽海峡に勢いよく飛び込み、1年の豊漁と豊作を祈った。
佐女川神社で2日間の水ごりの鍛練を終えた行修者たちは、強い海風の吹く中、それぞれご神体の別当、稲荷、山の神、弁財天を抱えて波高い海に入り、ご神体を清めた。沐浴の後、水ごりを披露し、互いに海水をかけあった後、観客に桶にくんだ水をかけ、そのたびに大きな歓声が上がった。
町大平の鈴木幸紗子(みさこ)さん(28)は、2歳の長男、1歳の次男と来場し。「夫が氏子として祭りの運営に携わっていることから、親子で3日間みそぎを見守った。お腹の中にいる3番目の子も男の子なので、将来が楽しみですね」と感慨深げだった。
また、近隣のみそぎ公園では、祭りを盛り上げる「寒中みそぎフェスティバル」も開かれ、グルメフェアや青森県の「今別荒馬」の披露などのステージイベントでにぎわった。町観光協会によると、今年のみそぎ祭りには3日間で5000人が来場した。(神部 造)