- 函館市中央図書館視聴覚ホール、17日午後1時半
市立函館博物館、国立アイヌ民族博物館主催。市立函館博物館で開催中の今年度企画展「北東アジアのシルクロード-北方交易と蝦夷錦」に関連事業。北方先住民族間で行われていた「サンタン交易」と、代表的な産物「蝦夷錦」について、研究者が最新の研究成果を紹介する。基調講演は、国立アイヌ民族博物館(胆振管内白老町)の佐々木史郎館長が「蝦夷錦を着た人たち―北方諸民族の間に残された絹織物」と題して行う。蝦夷錦がどのような経緯でアムール川流域の先住民族の手に渡り、彼らにとってどのような意味を持ち、アイヌ民族との異る点について解説する。研究報告は、弘前大の滝本寿史特任教授が「本州における蝦夷錦認識とその特徴―道南との比較から」として行う。また、札幌在住のノンフィクション作家、相原秀起さんが「間宮林蔵が見た蝦夷錦の道―アムール川と海峡部に残るもの」として調査報告を行う。パネルディスカッションは国立アイヌ民族博物館の田村将人さんがコーディネーターを務める。入場無料。問い合わせは0138・23・5480(市立函館博物館)