JR東日本は14日から、JR北海道と連携し、北海道新幹線車内で電話やウェブ会議ができる新幹線オフィス実証実験を始める。東北・北海道新幹線「はやぶさ」全列車の1号車を「リモートワーク推奨車両」とし、区間限定でWi―Fiルーターなども貸し出す。土日祝日を除く、7月16日まで。
実証実験は多様な働き方や暮らしの実現に向け、移動サービスの付加価値創出を目指し、今年2月に東京―新青森間の「はやぶさ」「やまびこ」で第1弾を実施。通常、電車内で通話はできないが、リモートワーク推奨車両では通話やウェブ会議が可能となる。
「はやぶさ」では1日上下計60本の全列車が対象で、利用方法は乗車券などを購入し、各列車1号車の推奨車両に移動して、B・D席以外の空席を使用する。追加料金は発生しない。1日上下計10本の東京―盛岡、仙台の区間では、リモートワーク体験ツールとして個別のWiーFiルーターや周囲の音を軽減するノイズキャンセリングヘッドホンなどを貸し出す。
JR東日本広報は「移動時も快適に働ける空間を用意しているので、ぜひ活用してほしい」とPRする。(飯尾遼太)