ホテル「センチュリーマリーナ函館」(大手町22)の総料理長、辻英俊さんは30日から、同ホテル入り口横でオリジナルの氷像作りに取り組んでいる。不老不死の象徴とされる伝説の鳥「鳳凰(ほうおう)」がモチーフで、2月1日の一般公開を目指し急ピッチに作業を進める。
前任の札幌市内のホテル勤務時代から、宴会やパーティー用の氷像作りに自慢の腕を振るってきた辻さん。さっぽろ雪まつりのススキノ会場にも自身の作品を出品していたという。
今回はコロナ禍の厳しい状況の中、函館に足を運んでくれた旅行客に楽しんでもらえることはないかと、辻さんから同ホテルに氷像作りを提案。約1メートルの長さの氷柱を横に積み重ねてできた高さ2メートルの巨大な氷塊(かい)から、チェーンソーやノコギリ、ノミなどを駆使して鳳凰を切り出していく。
辻さんは「現在の厳しい状況から、函館の街が不死鳥のようによみがえって欲しいと願いながら、鳳凰を彫っている。完成したらぜひ多くの人に見てもらいたい」と話している。(小川俊之)