函館市大森町のアイスクリーム専門店、冨士冷菓(金子陽子社長)の「獺祭(だっさい)酒粕あいす」が、アジア最大級の国際食品展示会「FOODEX JAPAN 2016」(千葉市、8~11日)で行われた「ご当地アイスクリームグランプリ」で最高金賞を受賞した。中村久仁子店長は「食品業界のプロの方たちに評価をしていただいてとても光栄」と喜びを語った。
全国的な人気で入手困難とされている旭酒造(山口県岩国市)の純米大吟醸酒「獺祭」の酒粕を使用し、5年前に商品化。蔵元から直送される出来たての酒粕を北海道産の生クリームや牛乳と混ぜ合わせ、甘酒のような豊かな香りと濃厚なクリームの甘みが口いっぱいに広がる商品に仕上げた。
同グランプリには書類審査を通過した61品が出品。パッケージやご当地性、味などを1431人の食のプロたちが審査し、「獺祭酒粕あいす」が上位8品の最高金賞に選ばれた。また、同時に出品した北斗市特産の大玉トマト「りんか409」を使った「北斗市産トマトあいす」も銅賞を受賞した。
「獺祭酒粕あいす」は120ミリリットル入り330円(税込み)。同店のほか、JR函館駅の北海道四季彩館、旭酒造、京橋駅前ローソン(東京都中央区)の函館市アンテナショップで販売している。(金子真人)