国土の強靭化と防災・減災対策の強化に向け、国土交通省は4日、「防災・減災対策等強化事業推進費」の今年度の第3回配分として、全国29件の公共事業に対し総額45億円の予算配分を決定した。このうち道南関係では、函館市汐首町の汐首岬灯台付近ののり面保護対策に3億円を配分すると決定した。
この緊急対策は、今年9月1日に発生した豪雨により汐首岬灯台下の敷地の一部が崩落し、直下の国道278号へ土砂が流入し、一時通行止めとなる被害が生じたことから、灯台の管理を担う海上保安庁が事業主体となり「船舶交通安全基盤整備事業(汐首岬)」として対策を講じる。
対策では、崩落した斜面に格子状のコンクリート枠を組み、鉄筋を挿入して地盤を一体化する「モルタル法枠工」を採用。豪雨による被害の再発を防ぐことで灯台機能を維持し、津軽海峡を航行する船舶の安全確保と、国道への土砂流入を防ぐとしている。
同省国土政策局地方政策課調整室は「豪雨の際に灯台下ののり面が崩れ、国道を寸断する被害に加え、灯台管理上の支障が出たことから、のり面保護対策を実施する」と説明している。(市丸和秀)



