★食の魅力向上、ヒグマ対策強化(3日) 渡島総合振興局と桧山振興局は、2024年度の地域政策推進事業(独自事業)をまとめた。渡島は、道南の食の魅力向上を図る「『食彩王国南北海道』スパイラルアップ事業」など計11事業に1992万2000円、桧山は、ヒグマの人身被害防止に向けた「桧山地域ヒグマ防除対策推進事業」など計9事業に1814万40000円を計上した。
★3月なのに道南大雪(3日) 北海道付近で冬型の気圧配置が強まった影響で、2日の渡島、桧山管内は所により強い風雪となり、海は荒れ模様となった。函館地方気象台によると、江差町で最大瞬間風速28・1メートルを観測。函館市内では断続的な雪となり、同市美原では午後5時現在の積雪が27センチに達し、1月22日と同じ今季最深となった。
★存続校除き慎重論一定数(4日) 函館市教委は、市内の八幡小、万年橋小、千代田小を八幡小に、中部小、北星小、中島小を中部小に統合する再編計画に関し、保護者アンケートの結果を公表した。今後の望ましい姿について尋ねたところ、万年橋小で49・2%、千代田小で45・2%、北星小で32・4%、中島小で56・5%が「再編は避けるべき」と答え、慎重な考えを持っていることが分かった。
★新センター大町に新設(4日) 学校法人西野学園(札幌、前鼻英蔵理事長)が、函館臨床福祉専門学校(美原1)に代わって開設する「函臨(はこりん)福祉センター」が4月、大町にオープンする。専門学校は3月末で閉校し、26年の歴史に幕を下ろすが、同センターは社会人向けの介護福祉人材養成機関として函館に残る形だ。
★卒業後の条件付さず(5日) 函館市議会第1回定例会は4日、予算特別委員会の総務分科会で質疑を行った。市は、新年度から実施予定の公立はこだて未来大の授業料と入学料の無償化に関し、地元就職など卒業後の条件を付さない考えを明らかにした。新年度の対象者は新入生が30人、2~4年生が75人を想定していることも示した。
★岡嶋町長が出馬表明(5日) 森町の岡嶋康輔町長(44)は4日再開の森町議会3月会議の行政報告で、任期満了に伴い10月に予定されている町長選に再選を目指し、立候補する考えを明らかにした。町長選への出馬表明は岡嶋氏が初めて。
★台湾で食と観光PRへ(6日) 函館市議会第1回定例会は5日、予算特別委員会の経済建設分科会で質疑を行い、市は新年度、台湾で開催される北海道物産展に新たに参加する方針を示した。現地の高級店「シティスーパー」で大泉潤市長のトップセールスのほか、来場者プレゼント配布などを通じ、台湾で函館の食をPRするとともに、観光客の誘致にも取り組む。
★15の春に挑む(6日) 2024年度の公立高校一般入試が5日、全道で一斉に実施された。道南でも、高校の20会場で受験生たちが合格を期して試験に臨んだ。
★高齢運転者の事故防止(7日) 函館市は、6日の市議会第1回定例会予算特別委員会民生分科会で、高齢運転者によるアクセルとブレーキの踏み間違え事故を防ぐため、自動車の後付け安全運転支援装置の設置に対し補助金を新たに支給する方針を示した。高齢運転者の交通事故を防止するとともに、事故発生時の被害軽減を図るのが狙い。
★五稜郭病院、道南初IBDセンター開設(7日) 函館五稜郭病院(中田智明院長)は、炎症性腸疾患(IBD)の患者に対応するため、消化器内科にIBDセンターを開設した。患者の増加が背景にあり、専門のチームが潰瘍性大腸炎とクローン病の治療に当たる。専門のセンター開設は道南の医療機関で初めて。小林寿久センター長(58)は「地域のクリニックなどとも連携し、炎症性腸疾患に苦しむ人の力になりたい」と話している。
★渡島で道産材もっと利用(8日) 渡島総合振興局は、渡島管内での道産木材の利用促進を図るため、管内自治体や振興局の職員で「渡島『HOKKAIDO WOOD BUILDING』普及プロジェクトチーム(PT)」を立ち上げた。渡島の独自事業「木づかいプロジェクト」検討委メンバーの建築、製材業などの有識者をアドバイザーに迎え、新年度は振興局1階ロビーの木質化に取り組む。
★危機管理監に安田氏(9日) 函館市は8日、4月1日付の部長級人事を発表した。災害時に迅速な対応をするため、市長直轄として新設する総務部危機管理監に安田太北消防署長(57)を充てる。市長部局の部長職昇任は9人。農林水産部長に鹿礒純志同部次長(54)、都市建設部長に山内洋司同部次長(55)、競輪事業部長に田村隆弘病院局管理部次長(52)がそれぞれ昇格する。