函館市は19日、道南での新型コロナウイルス感染者の急増を受け、道に対し軽症患者を受け入れる宿泊療養施設を早期に開設するよう要望した。
平井尚子副市長が渡島総合振興局を訪れ、鳴海拓史局長と会談。平井副市長は市内の病床数の逼迫(ひっぱく)状況を説明し、患者を隔離せず自宅待機させると市中感染が広がる可能性があると強調。「自宅待機を避けるため、3連休(21~23日)中にも開設してほしい。局長から本庁に切迫した状況を伝えて」と訴えた。
鳴海局長は「管内医療の厳しい状況は理解している。本庁と連携し、しっかり対応したい」と答えた。局長は報道陣の取材に「地域の医療状況を考えて適切に対応したい」とも述べ、施設の開設には一定の時間が掛かるとの認識を示した。
道内では、札幌市で3棟目のホテルで20日から軽症者の受け入れを開始。札幌での受け入れ室数は1270室となる。旭川、帯広両市でも開設に向け、調整を進めている。(山崎大和)