カーニバル・ジャパン(東京、堀川悟社長)が運航するクルーズ客船「ダイヤモンド・プリンセス」(11万5906トン)が16日、函館港若松埠頭(ふとう)に入港した。函館港への入港が通算50回を突破したため、函館市などは節目を祝う記念セレモニーを船内で開催。併せて同社と市、道教育大函館校の3者が、学生の乗船実習を通じたグローバル人材の育成に向けた連携協定を結んだ。
同船は2014年に初寄港し、昨年10月に函館港入港50回を記録。外国船では最多回数を更新し続けている。遺愛女子高校生徒の通訳ボランティアでの交流や、道教育大函館校の学習の場提供など、市の教育振興にも深く関わっている。
乗客2716人を乗せた客船は、午前8時に入港。欧米豪中心の乗客はバスやタクシーに乗り込んで函館観光に出発したほか、遺愛高英語科2、3年の生徒計103人が通訳ボランティアとして活動。生徒が「ウエルカム・トゥー・ハコダテ」と笑顔で出迎え、目的地まで案内するなどもてなしに力を入れた。
船内での記念セレモニーで、大泉潤市長は「ダイヤモンド・プリンセスは港のにぎわいにはなくてはならない存在。函館の魅力を十分に堪能してほしい。素晴らしい関係が今後も発展することを願っている」とスピーチ。函館側からの記念品として地酒「五稜」やいか踊りの法被などをマルコ・カタルディ船長らに贈った。
協定書では国際交流や多文化理解の教育、クルーズ船を活用した観光、教育旅行の推進、函館・道南の情報発信などを盛り込んだ。人材育成のほか、クルーズ船の受け入れに関わる地域課題の解決を目的とした函教大生の乗船実習に必要な支援や連携を進める。
締結式で堀川社長は、寄港地に函館を選ぶ理由について「地理的な優位性や港近くの観光スポットの多さに加え、寄港した際に高校生が出迎えをしてくれるホスピタリティーに外国人客が感動し、港の評価が非常に高い」と説明。函教大の木村育恵キャンパス長は「函館校では昨年度から乗船実習授業をカリキュラムとして行っている。生のリアルな場で学びを提供してもらい、大変ありがたい」と感謝した。
同船は今月25日、5月20日、8月3日、9月7日、10月30日にも入港を予定し、今年度は函館港に計6回お目見えする。(竹田 亘)



