十勝管内音更町出身の漫画家三次マキさん原作で、来春公開予定の「PとJK」(廣木隆一監督)実写版映画のロケが、函館市内で順調に進んでいる。10日は、3月に閉校した旧五稜中学校を舞台に撮影が行われ、地元高校生ら400人のエキストラが現場を活気づけた。
同映画は、警察官(P)と女子高校生(JK)の年の差結婚をテーマに描く、感動ラブストーリー。主演は亀梨和也さん、ヒロイン役に土屋太鳳さんで、先月15日から道内でオールロケーション撮影を続けている。函館では金森赤レンガ倉庫群や元町公園などで撮影を行っており、五稜中は作中のヒロインが通う「音尾高校」の学校祭会場として、再び“開校”した。
この日は遺愛女子高校のチアリーダー、吹奏楽両部の学生や観客役のエキストラが、撮影班の指示に従いながら作品を作り上げた。主演の2人をはじめ、メーンキャストの高杉真宙さんらの演技を間近に見ながら、作品終盤の撮影を無事に終えた。
途中、現場の見学に三次さんが訪れ、中学校の修学旅行以来だという函館を懐かしみながら「函館は音更の風景と似ていて、とても良いところ。これからロケ地巡りなどでもっと盛り上がれば」と話していた。撮影は今月中旬までの予定。(蝦名達也)