道は30日、函館市大船町の山林で発生した遭難事案を受け、山菜採りを目的とした入林が多く、ヒグマによる人身事故発生の恐れがあるとして、市東部地区に「ヒグマ注意喚起」を発出した。期間は6月30日までの1カ月。
市大船町では山菜取りのため万畳敷高原に入った市内の女性が26日から行方不明となり、29日に心肺停止の状態で発見されたが、その後死亡が確認された。周辺ではヒグマの足跡も確認されている。
対象の東部地区は南茅部、椴法華、恵山、戸井の4地区。道は山菜採りなどで山林に入る場合はヒグマとの遭遇を避けるため、立ち入りが制限されている場所には近づかないなど注意を促している。(飯尾遼太)