函館市新川町でジャズ喫茶「バップ」を経営する松浦善治さん(75)は、自ら撮影したジャズプレーヤーたちの写真を集めた「ジャズ写真展」を16日まで、函館蔦屋書店2階ギャラリー(石川町85)で開いている20世紀を代表するモダンジャズプレーヤーら39人の在りし日の姿が並んでいる
喫茶店が今年で開業45年になることや、松浦さん自身が75歳の節目を迎えたことで、撮りためた記録を多くの人に見てもらおうと企画した豊富なジャズ音源をそろえる同書店の協力を得て開いた
松浦さんは中学時代からディキシージャズなどに魅せられ、会社員となってからは半日かけて東京へ出掛け、モダンジャズの生演奏を聴きに行った1963年8月21日の東京厚生年金会館で開かれた、クラリネット奏者ジョージ・ルイスの公演を皮切りに、感動を記録するためにシャッターを切り続けた70年の喫茶店開業後は函館にジャズプレーヤーらを招き、良質な音楽を発信し続けている
会場には、トランペット奏者マイルス・デイビスやサックス奏者ジョン・コルトレーンをはじめ、1989年5月13日にドイツで撮影したサックス奏者デューイ・レッドマンまで、26年間にわたって撮影した名プレーヤーの写真が並ぶ
松浦さんは「私は写真家ではない写真の出来というよりは、その時代の空気を共有してほしい」と話し、来場を呼び掛ける午前7時~翌午前1時入場無料(半澤孝平)