資源の有効活用や環境問題を考える「はこだてエコフェスタ2015」(実行委主催、函館新聞社など後援)が29日、緑の島で開かれたリサイクル品の販売や身近な生活から環境問題を学ぶコーナーなどが設けられ、家族連れでにぎわった今回、初の試みとして、イベントで使用する電力をすべて電気自動車(EV)8台でまかない、環境負荷の軽減を図った
EVは昨年まで使用していた発電機に代わり、函館中央三菱自動車販売がプラグインハイブリッドEVを含む7台を提供し、市環境部所有の1台と合わせて各ブースの脇に配置車載のバッテリーから取り出した電力は、音響設備や省エネ型の自動販売機などにつなげられた同社の力石嘉孝さんは「EVは移動電源車としての役割を果たすことができる自動車の考え方を変えるきっかけになってほしい」と話していた
会場では、衣類や雑貨を販売するフリーマーケットやリサイクル自転車の抽選会、環境をテーマにしたものづくり、すごろくなどのゲームコーナーなどが設けられた
環境に配慮した取り組みを進める企業出展のうち、市内吉川町の「ファイヤーワールド函館」を営む佐々木総業(厚沢部町)はまきストーブやペレットストーブを展示佐々木俊司代表は「震災後、停電時にも使用できるまきストーブに関心が高まっているオール電化やガスの住宅でも、まきストーブを併用することで暖房効率を上げることができる」と話していた(今井正一)