函館市と函館国際観光コンベンション協会は2014年度の観光アンケート調査の結果をまとめた観光客1人当たりの平均消費額は2万9680円でほぼ前年度並みとなった昨年度の入り込み客数484万人を乗じた観光消費額は前年度比35億円増の1078億円で、市内全体への経済波及効果は同52億円増の1606億円規模となった
調査は国内客を対象に昨年4月から今年3月まで、市内主要観光スポットでの聞き取りなどで実施し、2060人が回答83・1%が道外客だった
回答者の96・8%を占めた宿泊客の消費額は2万9852円、日帰り客は8848円だった宿泊客の消費の内訳をみると、宿泊費1万1878円、土産購入費9690円、飲食費6375円など土産、飲食費は日帰り客の2倍以上となっている観光による経済波及効果額の推計は、観光基本計画における市の独自係数1・49倍を使用し、算定した
旅先として函館を選んだ理由は夜景、グルメ、歴史的建造物と続き、足を運んだ観光スポットもベイエリア、西部地区、函館山、五稜郭など定番地が並んだ形態では半数が函館のみを目的とし、約4割が道内他地域も周遊した函館以外の訪問先では道央(札幌・小樽)が最も多く、函館近郊(大沼・江差など)、道南(室蘭など)と続いた
来函回数別では、34・8%が初めてで、2回目が29%、3回目が15・3%、4回目以上が20・9%、地域別では道内の86・5%、東北の82%がリピーターだった函館の印象は「とてもよい」76・2%、「よい」21・5%となり、全体の98・8%が再訪意欲を示した市観光部観光企画課は「1度でも函館に来てもらえれば魅力が伝わり、リピーターとなってくれることが期待できる数値」としている(今井正一)