第24回参院選は22日に公示され、7月10日の投開票日まで18日間の選挙戦に突入する。今回から改選数が1議席増えて3議席となる道選挙区には、自民と民進両党の現職と新人、共産党などの政党・政治団体、無所属の新人5人の計9人の出馬が見込まれている。選挙権年齢が18歳以上に引き下げられて初めての国政選挙で、消費税増税の再延期、平和安全法制、憲法改正、TPP(環太平洋連携協定)、経済政策「アベノミクス」など安倍政権が推し進めてきた政策の是非を問う選挙で、与野党の激しい論戦が展開される。
自民党は再選を目指す長谷川岳氏(45)が30日に道南入りを予定。函館でも現職の知名度を生かして浸透を図る。新人で前道議の柿木克弘氏(48)は今回、新党大地の後押しも受け、道南入りは27日を予定。
民進党は現職の徳永エリ氏(54)は24日に衆院道5区補選に出馬した池田真紀氏が合流し、同日夕に街頭集会を予定。元経産相の鉢呂吉雄氏(68)は28日に函館入りし、かつての地盤で票の上積みを狙う。
平和安全法制や憲法問題を中心に訴え、27年ぶりの議席確保を狙う共産党新人の森英士氏(38)は7月6日に道南入りを予定。幸福実現党新人の森山佳則氏(49)は公示日の22日に函館入りし、市内で街頭演説などを行う。日本のこころを大切にする党の新人佐藤和夫氏(69)は、26日に函館で街頭演説する。
道選挙区にはこのほか、政治団体「支持政党なし」の中村治氏(63)、無所属で僧侶の水越寛陽氏(36)が立候補を表明。無所属の飯田佳宏氏(43)は17日に出馬を断念した。
一方、全国比例区に名乗りを上げる函館ゆかりの候補では、再選を目指す公明党現職横山信一氏(56)は最終盤の7月8、9日に地元函館入りを予定。また、小沢一郎衆院議員の秘書で、2012年の衆院選道8区で日本未来の党(当時)から出馬した生活の党と山本太郎となかまたちの新人北出美翔氏(30)が22日に市内で第一声を予定している。(参院選取材班)