【七飯】任期満了に伴う七飯町長選は22日、投票が行われ、即日開票の結果、無所属現職の杉原太氏(63)が7095票を獲得し、2回目の当選を果たした。無所属新人で会社員の白沢雄喜氏(35)は3887票にとどまり、及ばなかった。投票率は49・10%で、2022年の前回町長選を10・10ポイント下回った。
前回4人が立候補した選挙戦から一転し、現職と新人の一騎打ちとなった。今回は、杉原町政1期4年の評価が問われるとともに、スポーツセンターや中断している図書館計画の行方、借金にあたる地方債の管理など今後の町政を誰に託すのかが争点となった。さらに、人口減少や地域経済の低迷などを巡り、町政の継続か刷新かを軸に論戦が交わされた。
杉原氏は昨年12月に立候補を表明。選挙戦では、水道料金免除や小中学校の給食費完全無償化など1期4年の実績を前面に打ち出した。財政規律を守りながら身の丈に合った形での施設再整備や、福祉・医療体制の充実を図る考えを訴えた。従来の後援会組織を核に現職の強みを発揮し、主要団体や組織の支持を固めたほか、一部の町議らと連携し、支持を広げた。
白沢氏はデジタル地域通貨の導入や「町営ブルワリー」の建設、既存施設のリノベーションによる図書館問題の解決など、これまでの町政にはなかった民間の発想を掲げ、変革の必要性を訴えた。若さを武器に批判票や浮動票の取り込みを図ったが、浸透するまでには至らなかった。
当日の有権者数は2万2809人(男1万442人、女1万2367人)だった。(横山蔵利)
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すぎはら・ふとし 1963年、旧亀田町生まれ。函館西高卒。81年に町役場入りし、政策推進課長や民生部長などを務め、22年に初当選。



