【森】任期満了に伴う森町長選挙は6日、投票が行われ、即日開票の結果、現職の岡嶋康輔氏(45)=無所属=が5589票を獲得し、元職の会社役員、佐藤克男氏(74)=同=を3918票差で退けて再選を果たした。投票率は62・90%で、2020年の前回選挙(72・35%)より9・45ポイント下回った。
2期目を目指す現職と、12年ぶりの返り咲きを狙う元職の一騎打ち。岡嶋町政継続の是非と、子育て支援のあり方を問う選挙となった。
岡嶋氏は学校独自の特色を発揮するための基金創設、高齢者が子育てを支援するサポーター制度の創設、地域医療体制の充実などを掲げた。水産、土建、労働組合関係者など幅広く支持を集め、若年層から高齢層まで浸透した。
一方、佐藤氏は出産祝い金100万円の提供、ふるさと応援基金を財源とした最低賃金日本一などを掲げ強力な実行力で実現すると訴えた。人口減対策に全力を注ぐとして、町が計画する複合施設の建設などを批判したが、及ばなかった。
岡嶋氏は1979年、八雲町出身。函館大卒。コンビニ経営などを経て、2020年の町長選で初当選した。(神部 造)
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森町長選開票結果(確定)
当 岡嶋 康輔 5589票
佐藤 克男 1671票
(有効投票数7260、無効90)