道教委は7日、2017年度~19年度の公立高校の配置計画案を公表し、函館西高校と函館稜北高校を19年度に統合する方針を明らかにした。校舎は函館西高を使用し、1学年6学級(定員240人)で開校する。校名や学科などは今後検討する。
函館稜北は現在普通科3学級、函館西は17年度に1学級減で普通科3学級となり、両校とも道教委が適正規模とする4~8学級を下回る。道教委新しい高校づくり推進室は再編の理由として「中卒者の減少が避けられない中、学級数を減らすのではなく、再編により一定の学校規模を維持するのが狙い」とする。
このほか、16年度に1学級減の森が入学者増を見込んで17年度に1学級増。函館工業定時制は機械、電気の両科を再編、電子機械科1学級に。上磯は16年度に1学級減を前倒ししたため、17年度は行わない。18年度は市立函館が2学級減らし6学級となる=別表。
計画案は7月に開かれる地域別検討協議会で道教委が地域の意見を聞き、9月に正式決定する。
また、特別支援学校の配置計画案では、17年度に上磯高の空き教室を活用して高等支援学校が開校することなどが盛り込まれた。(稲船優香)
◇函館西高校
1905年、北海道庁立函館高等女学校として開校。自ら学び、自ら考える生徒の育成を目指している。小松信夫校長。元町7。生徒482人。
◇函館稜北高校
1983年開校。確かな学力と知識基盤社会を生き抜く力を培う教育を推進している。佐々木光晴校長。石川町181。生徒359人。