函館市内、近隣の合唱団体が集う第141回函館市民合唱祭(函館合唱連盟主催)が6日、函館市芸術ホールで開かれた。春の開催は2年ぶりで、中学校から一般まで8団体が出演し、日頃の練習の成果を披露した。
今回は全日本合唱連盟が示したガイドラインに沿った新型コロナウイルスの感染防止対策を施して開催。当初11団体がエントリーしていたが、緊急事態宣言の延長を受け3団体が辞退し、この日を迎えた。
ステージ上では函館中部高校音楽部の混声合唱を皮切りに、各団体が次々と歌声を披露。男声合唱団の函館ラ・サール学園グリークラブは、劇場版「鬼滅の刃『無限列車編』」の主題歌「炎(ほむら)」を熱唱。混声合唱の函館亀田中学校合唱部は、部員20人全員がマスクを着用してOfficial髭男dism(オフィシャルヒゲダンディズム)の「宿命」など2曲を歌い、ホールいっぱいに歌声を響かせた。
とりは昨年創立50周年を迎えた函館MB混声合唱団が務め、洗練されたハーモニーを披露。観客も各団体の熱演に拍手を送っていた。
同連盟の島聖子理事長は「無事開催できてほっとしている。コロナ禍で各団体とも限られた時間の練習の中、心を一つにまとめてきたと思う。出演者も観客も楽しめた合唱祭になった」と話していた。(鈴木 潤)