脳神経外科外来で診る頭痛
頭痛にはたくさんの種類がありますが、ここでは代表的なものについてお話します。
緊張型頭痛は、肩こりが原因の頭痛で、ギューッと締め付けられるような、頭に何かをかぶっているような痛みと表現されることが多いです。肩~首筋~こめかみにかけての筋肉が張ってしまうことによって起こります。特に両こめかみ辺りを強く押して痛いことが診断の根拠になります。治療としては、湿布やマッサージなどの肩こり対策が必要になり、市販の痛み止めでも効果があります。
片頭痛は、脈と一致するようなズキンズキンとした痛みが典型的で、日常生活に支障をきたすほどです。キラキラした光が見えて視界が見えづらくなる閃輝暗点という前兆を伴うこともあります。痛い時には光や音に敏感になることが多く、身内に同様の頭痛をお持ちの方がいることもあります。この痛みに対しては、一般的な痛み止めの効果は少なく、特殊な薬が必要になります。頻度が多い場合は、毎日服用する予防薬もあります。さらに予防薬で効果が得られない場合、月1回の皮下注射薬もあり非常に効果が出ています。
起立性調節障害による頭痛は、小学生から中学生に多く、朝起きた時から午前中は痛みを訴えますが、午後には軽減して夕方から夜にかけて元気になる場合に考えられます。お子さんは自律神経のバランスが崩れやすく、朝起きた時の血圧が低いため起立時の脳への血流低下で起こると言われています。この場合は小児科でご相談下さい。
気象病は、天気が悪い時などに起こる頭痛です。気圧の変化を感知する耳の器官が敏感で、自律神経が乱れやすい人に起こりやすいようです。痛み止めばかりを服用せずに、ストレッチや規則正しい食生活など自律神経を整える習慣が効果的で、耳たぶストレッチというものも効果的なようです。
いずれの頭痛もMRIやCTなどの画像検査をして、脳に異常がないことを確認する必要がありますので、まずは脳神経外科でご相談下さい。
(ハコラク 2025年2月号掲載)
略歴
昭和59年、旭川医科大学卒業後、北海道大学脳神経外科で研修。パリ第7大学附属ラリボアジエール病院脳神経外科、北海道大学病院脳神経外科講師、函館中央病院脳神経外科診療部長を経て、平成28年函館脳神経セントラルクリニックを開設。日本脳神経外科学会脳神経外科専門医、日本内分泌学会内分泌代謝科専門医。医学博士。



