函館バス(森健二社長)は、函館駅前バスターミナル4番乗り場と函館山山頂バス停に、リアルタイムのバス運行状況を提供する「スマートバス停」を導入し、17日から運用している。同社は「観光客や地域住民に向けたリアルタイムの運行情報提供と、観光客へのわかりやすい案内が可能となる」としている。
システムはYE DIGITAL(福岡県北九州市)が開発し、西鉄エム・テック(福岡県福岡市)が販売。冬季の積雪や悪天候によるリアルタイムの情報発信や更新が難しい課題があり、課題解決のため端末を導入した。
画面には時刻表と路線の運行情報が日本語と英語で表示され、通常運行の便には「〇」、遅れが生じている便には「△」、運休便は「×」と表示するほか、函館山山頂ライブカメラの映像も合わせて配信する。
また、函館山山頂バス停の端末は、4月上旬から11月中旬の函館山登山バスの運行期間中に限り稼働する。
函館バスは「会社の端末から簡単に情報が更新でき、時刻変更のたびに貼り出しにいく手間も掛からない。迅速な案内が可能になるため、今後も反響を見ながら導入を検討したい」としている。(市丸和秀)