函館市企業局交通部は25日、駒場車庫で市電721号の車体更新車7000形7002号車の搬入作業をした。今後は運行開始に向けて整備を行い、早ければ4月中に運行を開始する見込み。
アルナ車両(大阪府摂津市)が新造した車体に721号車(1961年製造)で使用していた台車などの機器を転用した。2020年に導入した7001号に準じ、スピードをコントロールする制御器を変更したほか、架線から電気を取り込むパンタグラフがシングルアーム式に変わった。
搬入作業は午前8時半ごろから行われ、約1時間ほどで作業を終えた。同部では来年度も710形の車体更新を引き続き実施し、27年度以降も3両の車体更新を実施する予定で、最終的に7000形は5両体制となる見込み。
同部の広瀬弘司次長は「運行開始は来月の予定。初便の乗客へのプレゼントを計画している」と話している。(市丸和秀)