道南の魅力をフィリピンへ発信しようと、道運輸局などは17、18日、現地のメディア関係者を招き、函館や道南各地の観光スポットを案内した。
外務省によると、フィリピンの人口は約1億98万人(2015年国勢調査)。経済成長を背景に海外旅行の需要が拡大していることに加え、昨年12月にはフィリピン航空が新千歳とマニラを結ぶ直行便を新規就航させた。同局や函館市はこれを好機ととらえ、フィリピンからの誘客に力を入れる考えだ。
今回招かれたのは、現地で日本の情報を紹介するフリーペーパー・ウェブメディア「フィリピンプライマー」記者のレイ・レアノさん(28)。17日は恵山つつじ公園や函館公園、元町散策などを楽しんだ。レイさんは「函館はおいしい食のほかにも多くの自然がある。冬の観光も魅力的だし、飛行機を使えば札幌からも比較的近いので、旅行先としては十分に魅力がある」と評価する。
フィリピンでは大人数で旅行を楽しむ人も多く、子どもも楽しめるような観光地が人気だという。市観光部国際観光課の寺村日出人さんは「体験型観光を取り入れながら、函館での滞在時間を伸ばしていくことが重要。フィリピンは観光客数も伸びており、道南でもしっかりと取り込んでいく必要がある」と話していた。レイさんは20日に帰国する。(野口賢清)