「ご当地タクシー」の事業者が全国各地から集った「第8回ご当地タクシーサミット」(日本ご当地タクシー協会主催=16社加盟)が13日、函館市内で開かれた。ご当地タクシーは、地域のグルメや観光スポットをPRするため、タクシーの屋根に名物をかたどったあんどんを掲げるのが特色だ。道内では初めての開催で、参加12社が新型コロナウイルス収束後の観光振興の展望で意見交換した。
ご当地タクシーでは、地元に精通する専属のドライバーが、地元に密着した情報と人脈で観光客を楽しませる新しい観光スタイルを提供する。旅行者は事前にドライバーと相談しながら、訪れたいスポットやグルメポイントなどを組み合わせたオリジナルのスケジュールを設定できる。
2019年に青森県弘前市でサミットが実施され、20年に初めて函館で行われる予定だったが、コロナの影響で延期していた。
12日、参加12社の代表者らが函館市役所を訪れ工藤寿樹市長を表敬。観光振興で懇談したほか、各地方の名産をPRした。
地元函館からは函館タクシーの岩塚晃一社長が参加した。同社長は19年から運行する「愛しの塩ラーメンタクシー」を紹介。イメージソングを歌う函館観光大使を務める歌手・暁月めぐみさんも同席し「塩ラーメンをはじめ、函館のグルメを積極的に紹介していきたい」と意気込んでいた。
工藤市長は「コロナで落ち込んだ地域を盛り上げるため、各地との情報交換を通じて観光振興へのアイデアを練り上げてほしい」と語った。
同協会理事長で「うどんタクシー」を運行する香川県の琴平バスの楠泰二朗社長は「旅行者の細かいリクエストに対応し、タクシーならではの旅行スタイルを提供できる。ご当地タクシーの輪をさらに広げるため、幅広く周知していきたい」と話していた。
同サミットにはこのほか、「ひだかサラブレッドタクシー」(日交ハイヤー=日高管内浦川町)、金澤寿司タクシー」(オリエンタル=石川県)、「アップルパイタクシー」(北星交通=青森県)、「軽井沢スイーツタクシー」(松葉タクシー=長野県)、「秋山郷温泉タクシー」(森宮交通=長野県)「白河ラーメンタクシー」(白河観光交通=福島県)、「鮎菓子タクシー」(日本タクシー=岐阜県)などユニークなご当地タクシーが参加した。(小川俊之)



