【上ノ国】町勝山の丘陵地に建つシンボルタワー「北海道夜明けの塔」の周囲で実施している町観光協会の「花畑プロジェクト」は16日、4月22日から整備を進めていた「ハート型遊歩道」の内側に、淡い青色の花が咲くネモフィラの植栽作業を完了させた。
同プロジェクトは、同町地域おこし協力隊の松原智史さん(59)が企画、昨年度から取り組みを始めた。昨年の秋、約7500平方メートルの牧草地にまいた菜の花が高さ約1メートルにまで成長して花をつけ、一面が黄色のじゅうたんとなっている。
ハート型遊歩道は、同町中須田の片石寿美子さん(67)のアイデアで生まれた。菜の花畑中央部に位置し、縦横約30メートルの範囲に周囲約100メートルのハートを描いている。ネモフィラは、幅2メートルの遊歩道の内側に沿って約80センチの幅で訪れた人に植栽体験してもらう計画だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、参加を町内の協力者に限定。12~14日の3日間に1200株を植え、この日は片石さんを含め6人の協力者が450株を植えた。
作業を終えて片石さんは「何もないコロナの時だからこそ、わくわくするようなことがしたかった。若い人に見てもらいたい」と話し、松原さんは「多くの人の協力を得てここまでできた。今後も整備を続けたい」と意気込んでいた。
菜の花は6月始めごろまで、ネモフィラも6月中ごろまで花が咲いている見込みで、今月中に播種するクリムソンクローバーが7月ごろ咲き、花の終わった緑の菜の花畑の中に赤色のハートがお目見えする予定だ。(入江智一)