【上ノ国】町勝山の丘陵地に建つシンボルタワー「北海道夜明けの塔」の周囲、約9500平方メートルの牧草地一面を花畑にし、同町の新たな観光名所に育て上げようとする、町観光協会の「花畑プロジェクト」が22日、今年度の活動を開始した。
同プロジェクトは、同町地域おこし協力隊の松原智史さん(58)が企画。昨年度から取り組みを始め、秋には塔の東側「太陽の広場」一面に菜の花の種子をまき、20センチまで成長させた後、雪の下で越冬させていた。
今年度は、菜の花畑の中央部、縦横約30メートルの範囲に幅約2メートルのハート型遊歩道の造成を計画。遊歩道の内側に沿って1列に、約2センチの青い可憐な花を咲かせるネモフィラを植栽し、さらにその内側には緑肥植物のクリムソンクローバを播種する予定だ。
この日は、松原さんがトラクターを運転し、畑中央部をハート型に整地した。松原さんは「菜の花が満開となる来月中ごろには、訪れた人に花を摘み取ってもらったり、ネモフィラの植栽を体験してもうなど、憩いの広場にしたい」と話していた。(入江智一)